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「ビール好きはビアバー訪問を1回我慢して、このグラスを買うといい」シュピゲラウのビールグラスが本当の美味しさを教えてくれた


美味しいものが好きなので、美味しくいただくための器などにもこだわりたいな、と考えることがよくあります。

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ワイングラスで有名なRIEDEL(リーデル)社、そのグループブランドであるドイツのSpiegelau(シュピゲラウ)社がクラフトビールのために「ビールクラシックス」というグラスシリーズを発売しています。

2013年6月にシリーズの新製品として「インディアン・ペール・エール(IPA)」用のグラスが発売され、これを記念したビールグラスのセミナーがあるということで参加して参りました。

参加するまでは「ビールではなくて、ビールグラスのセミナー?」と頭に「?」が浮かんでいたのですが、このグラス達でビールを飲んでみるとこれがもう驚きの体験で

ビール好きはビアバー訪問を1回我慢して、このグラスを買うといい!

思わずそうつぶやいていたのでした。

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今回体験したのはこちらの4+1個のグラス達

まず会場に着くとこのようにグラスが並んでいました。
まずそれぞれ特徴的な形状にワクワクします。
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中央にはSPIGELAU(シュピゲラウ)のロゴマーク。
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まずはJOKERとして一般的に使われているパイントグラスが一番左側に。
これを基準として、それぞれのとの違いを体験していくという流れ。

この時点では「いつものグラス!」という印象。
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そこから時計回りに
1.LAGAR
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2.WHEAT BEER
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3.IPA
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4.BEER TULIP
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という4種類のグラスを体験しました。


まずは全体的なシュピゲラウ製グラスの特徴から

まずはシュピゲラウとそのグラスの特徴など。
南ドイツ、バイエルン地方シュピゲラウで1521年に生まれたメーカーで、ビールグラスだけではなく、ワイングラスなど高品質なガラス製品を創り出しています。

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大きな特徴が、鉛を含まず、上質で薄いガラスを作り出す「吹きガラス製法」というもの、また不純物がとても少ないので普通のグラスに比べ、薄く、透明で丈夫にできているのが特徴。

その特徴が最も端的にあらわれるのがグラスの縁部分。
一般的なグラスは厚みがあり、不純物によって緑っぽく色づいて見えます。
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一方、シュピゲラウのグラスはまず色がほとんどなく、透明で、何より一目見てその薄さが分かるかと思います。
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このため、そこそこ大きいグラスなのにとても軽く(最初に持った時驚くほどに)、ビールを入れたときにちょうどいいバランスになります。

またこの薄さ、なんとなくのイメージ的に、厚みのあるグラスの方が保温性が高いと思ってしまいがちですがそれは間違い、実際にはビールとグラスの温度差が均等になろうとして、厚いグラスの方がビールの冷たさを奪ってしまうため、薄い方がより長く冷たさをキープできるのです。

また薄いと言っても、信頼あるドイツの品質検査機関LGA(TUF Rheinland Group)によって「食洗機に、きわめて傑出した耐久性」を誇ると認証されるほどの丈夫さがあり、こうした製法の裏付けがあってグラスがつくられています。



そして、ここからいよいよそれぞれのグラスによるテイスティングが始まりました。

1.Lagar(ラガー)用グラス

まずはラガー用グラス。
ビールをそれぞれのグラスに注ぎます。

注いだ直後の時点でシュピゲラウ製のグラスはうっすらと水滴が付き、さわると冷たくなっています。
一方のパイントグラスは変化なし、変化が無いということはガラスがビールと同じ温度になるまで冷たさを奪っている最中だということ、時間が経つとグラスも冷たくなるのですが、その時ビールはすっかり冷たさを失っているわけです。
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シュピゲラウのガラスは表面がとても滑らかなため、ざっと注いだだけでとてもクリーミーな泡になります。
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このセミナーでは単にビールを飲むのではなく、講師の方と同じタイミングでテイスティングをしていきます。

特に印象的だったのは「香りを確認してみてください」とそれぞれの香りを確認することが何度もあったのですが、これがもう全くの別物なのです。

この比較があるおかげで、誰にでもこのグラスの魅力を理解することができるのですね。この方法はいいな。

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ちなみに講師の方がノリノリですごく楽しかったです(笑)。


2.Wheat Beer(ウィート・ビール)用グラス

続いてはウィート・ビール。
有名どころでいうとヒューガルデンホワイトヤッホーブルーイングの「水曜日のネコ」などがこのタイプにあたります。

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オレンジピールやコリアンダーなどのスパイシーな香りがついていることが多く、特に香りを楽しみたいこちらのタイプには背が高く、細いグラスで。
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この形状により空気に触れる面積を最低限にしつつ、ビールの表面には泡の、その上に香りの蓋がされるカタチになり、口をつけるととても良い香りがします。
講師の方曰く「アロマのカタマリ」とのことですが、その表現にも納得。


3.IPA用グラス

そして今回の目玉であるIPA用のグラス。
こちらのグラスはアメリカのブルワリー2社(シエラ・ネヴァダ、ドッグフィッシュ・ヘッド)の協力を得て、何種類ものプロトタイプによるテイスティングワークショップを経て出来上がったものだそうです。

まずこれまでに見たことのないカタチがとても印象的。
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それぞれのグラスにビールをそそぐのですが、このあたりでもうJOKERにたくさん注ぎたくない、と思ってしまっているころ(笑)

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やはり特徴的なのは、グラス下部にある細く凸凹した部分。
こちらなぜこうなっているかというと、飲んだ際グラスが傾くとこの部分にビールが流れ込み、それによって新しい泡を作るため。
つまり飲む度に泡の蓋が生み出されるという形状なのです。

IPAもとても華やかな香りのするビールなので、これにより最後まで香りを逃がさず楽しむことができます。
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そしてこのグラスで私が最も驚いたこと。
IPAというのはホップの量が通常より多く、強い苦みが特徴です。
これまで私は「苦いから美味い」だと思い込んでいました。

しかしパイントグラスと飲み比べてみると、双方苦みはあるのですが、これが全く違うものなのです。

言うなればパイントグラスで飲むとただ苦いだけ、IPAグラスで飲むと華やかな香りとともに美味い苦みがやってくる、という感じ。

正直これまで飲んでいたIPAってなんだったんだろう、と思うほど。
このセミナーの後、色んな人に説明しても半信半疑という顔をされてしまうのですが、こればかりは体験していただきたいな、と思うばかり。


4.Beer Tulip(ビール・チューリップ)

そして最後はスタウトビールやベルギービールタイプにぴったりのビール・チューリップ。
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こちらもワイングラスを思わせる形状で、とても印象的に香りを楽しむことができます。
というかこれもパイントグラスで飲むのと全然香りも味も違うのです。

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これを使って思ったのは、ベルギービールはそれぞれの銘柄ごとに昔ながらの専用グラスがあり、それもベルギービールを楽しむための要素だと信じ込んでいたのですが、正直このグラスの方が味は美味しいんだろうな…、ということ。

本当にただただ衝撃でした。


どんな人にオススメなの?

さて、これらのグラスを私ならどんな人に、どのグラスをオススメするだろうかと考えてみました。
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正直なところこれらのグラスは1つ2000円近くと、決して安いものではありません。
ただ、このグラスで飲んだビールはこれまでのグラスで飲んだものとは全く違うと感じました。

私はたまに輸入物を扱うスーパーなどでベルギービールなどの少し珍しいビールを買って飲むのが大好きです。
(バーで飲むより安く手に入りますし)

もしこういったビールが好きな人であれば、家でより美味しく飲むためにこのグラスを持っていると長い目で見て幸せになれるだろうと思いました。
それが冒頭の

ビール好きはビアバー訪問を1回我慢して、このグラスを買うといい!

という感想だったのでした。

どれがオススメ?

今回、私が体験したグラスのセットは公式通販サイトで購入することができます。こちらは4つセットでお値段が6825円とそこそこのお値段はしますが、どのビールでも対応できる懐の広さが魅力的。



もし1つだけどれか、と言うことであれば私ならビール・チューリップをオススメします。
理由としてはシメイなど、最近比較的手に入りやすいベルギービールを家で飲む際、より一層香りと味を楽しむならこのタイプだからです。
こちらになると通常は二個セットでの販売になります。



そしてやはりIPA好きにはこのグラスを試していただきたい。
これはもう感動、というかまさかグラスでこんなことを思うなんて。

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あとは日本限定のこちらのグラスも良さそう。

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そしてどのグラスも手に入れたら今まで飲んでいたグラスと、飲み比べてみることをオススメします。
まずはゆっくりと注ぎ、それぞれの香りを確かめてから飲んでみる。
また、少し時間をおいて飲んでみると冷たさや香りの残り方の違いも分かるかと思いますので。

いや、本当にグラスにココロをワシヅカミされる日が来るなんて想像もしていませんでした(笑)。
ワイングラスや、こうなると日本酒の酒器も気になるし、いやー奥が深いな。



ビールはちょっと…という方にはこんなコーラグラスもあるのですが、こちらもすごいんですよ。



さらにシャンパングラスもあるのですが、こちらもすごいんです。

ワシヅカミできたかな?
(デザイン+イラスト+ガジェット)×ヒラメキ=ワシヅカミクリエイターのタムカイでした。

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