今、世にあふれる「副業の手引き」って、「五年前のカーナビ」みたいなものじゃない?
先日とある一連のツイートを見て、自分の中の何かがムクムクと大きくなってしまったのでした。
めずらしくガッと大量にリツイートしたけど、この一連の流れにすごい大切な示唆が含まれてるな-、と思うんですよ。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月12日
そのツイートの内容はこちらにまとまっています。
生産性向上・副業OK・パラレルキャリア前提の社会は、雇用される側にとって残酷な社会となってしまうのか? | 隠居系男子
http://inkyodanshi21.com/lifestyle/10262/
ざっくり要約すると
「法人=資本主義、個人=社会主義」という日本人の大多数を占めるサラリーマン構造の中で犠牲になったのが「個人の生産性」ではないだろうか。そのような中で「副業禁止規定の緩和」が行われたとして、本当に皆が幸せになれるのか、むしろ残酷な結果が待っているのではないか、というような内容でした。
ここから少し話題としては違う部分もあるのですが、会社員として働きつつ、いわゆる「副業」的な活動をするにいたっている自分なりに思うところをツイートしていたので、まとめておこうと思います。
時間当たりで働くということ、その上での「残業」に限界がきている
働き方に関する限界と変化は確実に来てるんだけど、一気にではなくじわりじわりと来てるんですよね。
ここ最近ある閾値を超えて「終身雇用の限界」とか「副業」とかいう言葉がメディアにのって目にするようになった印象。ただこう、メディアにのるってのはそろそろ限界点かな思っていて。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月12日
昨日のツイートの続き。
最近の流れで「さあ、副業!」ってなっても、まあ多分無理だろうな、と感じるのは、サラリーマンの「仕事=時間給」という考えが、それはそれは根深く浸透してしまってると感じるから。
会社を定時で上がって、安い時給でコンビニバイトする?しない。残業するか、となる。— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月12日
残業代がきっちり出る前提で話していますが、時間あたりに払われるお金がインフレを起こしてる気もするんですよね。
これは決して「不当な残業もやむなし」なんて意味じゃなくて。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月12日
よく年金制度や終身雇用制度がもう限界だなんて言われますが、それを言うなら時間当たりで働く残業制度も限界なんじゃないかなと思うんですよね。
もちろん裁量労働制の会社が増えていたりであるとか、不当な残業がまかり通っている会社もあるとか、他の問題もたくさんありますが、いずれにせよ今まで通りではいられないはずなんです。
世の中にあふれる「副業」の情報について
じゃあどうするって話で出てくるのが「副業」のお話なわけなのですが…
で、「副業」のお話。
すごく危ういなと感じているのが「副業=お金を稼ぐこと」となっている点なんです。メディアが報じているのが「今の時点でお金になること」ばかりなんです。
何を当たり前のことを…と思われるかもしれないですが、みんながそれをやり出したら…。分かりますよね?— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月12日
「ヤバい、副業しなきゃ!でも、どうすれば…」
「マニュアルあるよ!」
「それだ!」
じゃあ、やっぱりダメだと思うんです。
世の中にはたくさんの「でも、どうすれば…」があふれていて、こういうモノは放置してたら誰かがなんとかしてくれるものではないんですよ。
言葉をちょっと変えると「成功への無駄のない近道」が世の中にあふれ出してきて、必然的に誰でも見たくなるし、従ってしまう。すると、自分で試行錯誤したり、ちょっと失敗することができなくなる。
この状態が「個人の生産性の低下」そのものという構図だし、おそらく多くの人が気づいてるはず。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月12日
気づいてるはず…と、信じたい…!
多くの人が気づいているのに、どうしてそういう「近道」が世の中にあふれているのか。
それはもう、答えは1つしかなくて「それが金になるから」ですよ。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月12日
めちゃくちゃ誤解を生むことを承知で言うと「『副業』のマニュアルを売る『副業』」のなんと多いことか…!
もちろんいいモノもあるのですが…。
今、世にある「副業の手引き」みたいなやつは効率よさそうに見えます。近道に見えます。
でも、その近道って「五年前のカーナビ」みたいなものなんですよ。目的地は、その道はまだあるの?と。
それよりは、余裕がある時に自分の時間を使って、自分で歩いて道を見た方が断然価値があるはず。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月13日
もし今から「副業」を考えたいと思ったら
てなわけで「副業」って言葉が気になったら、いま、ちょっと余裕があるうちに、いつもの「仕事」とは少し違う、自分が楽しいことをやってみてはどうでしょう。
その際の条件として
1.お金を目的にしない。
2.自分が楽しみつつ、誰か(できれば特定のあの人)を喜ばせること。
とする。— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月13日
結局のところ仕事というのは「何かをして、喜んでもらって、お金をいただく」ことだとしたら、まずやるべきは「誰かに喜んでもらうこと」なはずなんです。もし長らくその感覚から離れていたのなら、そこから始めるべきなのかな、と。
誰かを本気で喜ばせる、楽しくさせる、楽にさせることをし続けると、感謝の気持ちが返ってくる。
そして、ある閾値を超えた時、それが「お金」という形になることがある。この2行の理解に7年くらいかかっちゃいました。ちなみに1回の右折のために3回左折するのもありって程度に京都育ちです。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2017年1月13日
僕はずいぶん遠回りした感もあるのですが、道筋としてはこんな感じなんじゃないかな、と思います。いやまあ、宝くじを買うとかそういうのが悪いとは思わなんですけどね。
ちなみに1回の右折のために3回左折するってのはこんな感じです。
何かもう、ずっとこんな感じの人生ですよ(笑)
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