突然ルールが変化するかもしれない世の中では、ルールの裏側がどうなっているかを勉強することが大切
日付的には昨日のことになるのですが、Amazonアソシエイト・プログラムというサービスで大幅な規約変更がありました。
【2014/7/31: 紹介料率変更のお知らせ】Amazonアソシエイト・プログラムでは長期的なサービス品質向上を念頭に、Amazonアソシエイト・プログラム運営規約第15条に従い、2014年9月1日よりアソシエイト・プログラム紹介料率表を改訂いたしますので、主要な変更についてお知らせいたします。
この変更に、一部の人は戸惑い、またある人は「ふーん」という反応をしていて、でもこういうことって世の中に色々あるな、と感じたのです。
Amazonアソシエイトって何?
おそらく多くの人にとっては「Amazonアソシエイト?」となると思いますので、簡単に説明すると
Amazonアソシエイト・プログラムに登録したユーザーが、Amazonの商品を紹介してそれが売れた場合に、Amazonから「紹介してくれてありがとう」と、紹介料を受け取ることができる仕組みです。
(近頃言葉だけが一人歩きしていますが、いわゆる「アフィリエイト」という仕組みです。)
私もこのブログで商品を紹介する時にはこちらを利用しています。
紹介料が受け取れるというのはもちろんありますが、商品写真が使える、他の人の評価をリンク先ですぐに見ることができるという読む側のメリットもあると感じているからです。
この時誤解されやすいのですが、紹介されている商品でも、そうでなくても、買う人が損をすることはありません。
どちらかというとAmazonが出来高制の広告料を払っているようなイメージになります。
今回のAmazonのルール変更はどんなもの?
さて、なぜAmazonがこのようなサービスを用意しているかというと、それはもう決まっていて、「Amazonが自分たちの売上を伸ばしたいから」です。
色んな人に紹介してもらうことで、利用者が増え、売上が上がる。
そのために紹介料を支払うことで、紹介者もメリットがある。
もちろん欲しいと思った人にも、Amazonから手軽に買えるというメリットがありますね。
その上で今回のルール変更を見てみると
まず1つ目、これまではたくさん売れると上がる仕組みになっていた紹介料率が固定になりました。
そしてもう一つ、商品のカテゴリーごとの紹介料率が大きく変化しました。
例えば家電製品などは3.5%をスタートに、最大8%(上限金額は1000円)だったものが、2%固定になったのです。
この2つの変更は、ほとんどのサービス利用者にとって紹介料収入が下がることを意味します。
ルールの裏側には決定者の思惑が存在する
では、なぜ今回このような変更が行われたのか、それはAmazonが紹介料率を下げたとしても商品が売れるようになってきたから、に他なりません。
ここでもう一度先ほどの表を見てみると、家電の2%に対して10%や8%という明らかに高い紹介料率が設定されたカテゴリーもあります。
これはつまり、高い紹介料を出してでも、Amazonがさらに売上を伸ばしたい分野ということなんですね。逆に家電などは紹介料率を下げたとしても、売れるようになってきたんだな、と。
さて、ここまでAmazonアソシエイトの話をしてきましたが、「そんなの分かってたよ」と思ったでしょうか?それとも「自分には関係ないな」と思ったでしょうか?
でも、私たちの周りで気付かないうちに色々なルールが変更されています。
例えば年金やその他の制度について、高齢者が優遇されるようにルールが変化する裏側には、投票率の高い高齢者層の指示が欲しいから、という思惑がありそうです。(決してこれらの人を軽んじろということではありません)
他にもあなたの所属する会社の制度は?税金、医療費なんかはどうなっているでしょうか?
自分を取り巻くルールがどういう事情で決まっているのか、もしそれが変化されてしまった場合にどう対応していくのか。
様々な面で「今まで通りでこのまま順調に」が通用しなくなってきている感もあります。
この先はさらに、次の変化を想像する力や、ルールの変化に対応する柔軟性が試されるのかな、とそんなことを思ったのでした。
あとはやっぱり「勉強」なんですよね、いくつになっても。
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