ブロガーとAdobe Lightroomの素敵な関係。写真を自分好みに現像する場所は暗室(ダークルーム)からLightroom(ライトルーム)に
子供の頃、銀塩カメラを巧みに操る父親の姿に憧れていました。
高校時代、「写ルンです」を使って友人とのひと時をなんとか残そうとしていました。
大学の写真の授業は「辛いぞ…」という先輩のアドバイスでスルーし、ちょうどその頃出会ったデジタルカメラの魅力に夢中になりました。
それがきっかけの一つだったのか、今こうしてブログを書く中でデジタルカメラというのが無くてはならない存在になっています。
さて、銀塩カメラで撮影した、光で感光するフィルムは「暗室」で現像(とプリント)という作業を経てはじめて写真になります。この時、露光の時間や薬品次第で写真に様々な表情を出すことができるため、画にこだわる人は店に頼むのでなく自分で機材を揃え現像をしたものでした。
デジタルカメラを使っているとこのことは意識されにくいのですが、実はこの「現像」という一連の流れはカメラの中で行われています。
例えば色を鮮やかにするフィルターをかけるということも、この機械内での「現像」を操作しているようなものなのですね。
こうなると、「機械任せにしてられない、自分好みに現像したい」と思う人が現れるのは当然のこと。
こういった人向けに用意されたのがカメラ側での調整をしない、すべての色データを持った「RAW画像」と呼ばれるファイルと、それを「現像をするためのソフトウェア」です。
Adobe Lightroom 5
Adobe Lightroom 5はPhotoShopやIllustratorで有名なAdobeが作成した写真編集加工、すなわち現像を行い、かつ写真の管理まですることまで可能な統合ソフトウェアです。
かつて現像用いられた「暗室(darkroom)」をもじって「Lightroom」
確かに写真編集はかつての暗い部屋ではなく、PCを用いた明るい部屋での作業になりました。
Lightroomをブロガーとして体験してきた
私自身、デジカメで写真を撮ることはよくありますが「現像」作業をしたことはありませんでした。
そんなときAdobeさん主催の「ブロガー向けCreative Cloud講座・Lightroom5編」というものが開催されることを知り参加させていただくことにしたのでした。
概要としては築地にある、「魚河岸三代目 千秋 はなれ」でお食事をいただきながら写真撮影、その後撮影した写真を使ってLightroomについての講座を聴くという何ともブロガー向けの講座でした。
現像、楽しいかも。そして地味に驚く機能がいっぱい
まずやっぱり楽しいと感じたのは自分が見せたいように色を調整する「現像」でした。
食べ物を美味しそうに見せるため、ふんわりとした印象を出してロマンチックにするなんていうのはもちろん、日中に撮った写真の色味を調整して夕方の雰囲気にしてみたり、誰かが「現像にハマると1、2時間平気で消えていくんだよなぁ…」なんておっしゃっていたのですが、まさにそれを感じました。
例えばこれが…
こんな感じに。
やっていることは色温度を変えたり、画像を鮮明にしたりとちょっとしたことではあるのですが思った通りに表現するというのはブロガーとしてもデザイナーとしても楽しいものです。
詳しい概要はもちろん公式HPにも記載されているのですが、Lightroomでできることは色の補正だけではありません。
例えば水平がズレてしまった写真をボタン1つで修正したりなんていうこともできたりしちゃいます。
ちょっと左下がりのこの写真が
きっちりまっすぐに。
ほんのすこしのことですが、これで大きく印象が変わります。
その他にも簡単に写真内の不要物を消す機能があったりと、使い始めてすぐ使える機能からプロフェッショナル用の細かい設定まで幅広い層をカバーするアプリケーションだと感じました。
写真・ビデオ編集ソフト | Adobe Lightroom 5
写真って楽しいって思ったイベントでした
これまでも写真を撮るのは楽しいと思っていました。
ただ、どこかで「撮影して終わり」的なところがあり、それ以上ということをあまり意識していなくて。
ただ、こうやって一枚の写真と向き合って色を調整したり、トリミングをしたり、まだまだできることがあるんだなというのが正直な印象でした。
もちろん、デイリーにこの現像作業ができるかというと、それはちょっと難しいかもしれませんが、きっちりと現像した写真で見せたいものもあるなと思ったのは紛れもない事実で。
このブログで写真を大きく見せられるようにしたいと思ったのも、このイベントが背景にあったわけです。
WordPressで特定カテゴリだけサイドバーを無くしてシングルカラムにする小技。応用も色々効いて便利。
そんなわけで、カメラを買ってレンズを買って、少し先に行きたいなと思ったら、この「現像」に手を出してみるのも楽しそうだなって思いました。
ブログを書いていれば、それ自体がコンテンツになったりもしますし。
そうそう、昔と違って、暗い部屋に一人こもらなくてもいいですからね(笑)
それにしても写真道ってのは奥が深いなぁ…。
学生時代に写真の授業をとっておいても良かったかな、と今更思うタムカイでした。