新しいiPhoneと新しい平成仮面ライダーを「楽しむ」ことと、二者の共通点
昨日、新しいiPhoneについてのエントリを書いたところ
「ポジティブだなー」
という感想をいただきました。
(その方の名誉のために付け加えると、決して非難の意図ではなく単純な感心からの感想でした。)
私個人としては決してポジティブなことばかり書く方というわけではないですが、なるほど確かに発表後SNSのタイムラインに流れてきた「がっかりだ」とか「水玉ケースださすぎ><」とか「Appleも終わったな…」というのに比べれば、幾分ポジティブな内容だろうなという気がします。
「楽しませていただいている」という気づき
実は私がこういった反応を顕著に示す対象がもう一つありまして、それが「平成仮面ライダー」のシリーズなのです。
子供の頃から人並みに特撮ヒーローものは好きだったのですが、高校三年の時に出会った漫画版の「人造人間キカイダー」にすっかりハマったのをきっかけとし、その数年後に始まった「仮面ライダークウガ」から始まり、以来13年14作の平成仮面ライダーシリーズを見ております。
実は平成仮面ライダーはある意味で実験的な要素があって、ライダー同士が戦ったり、所見では思わず二度見してしまう造形だったり、作品によっては劇中一度も「仮面ライダー」という呼称が出てこないものすらありました。
このような実験に当初は「なんだこれ…」というような感想を持ったりもしたのですが、ある時ふと我に返りました。
「まずそもそもにして私自身はこの作品のメインターゲットではない、何よりも私はただ楽しませていただいている存在なのだ」
こう思ってからは、驚きをネガティブに捉えるのではなく、「頭に桃がついてるけどこれが動いたらどうなるんだろう!」とか「平行世界とか言い出したけどまとまりよりもあの展開が見られて満足!」のようにいいところを見るようになり、それまで以上にずいぶん楽しくなったのでした。
創造主の死とその後
iPhoneと仮面ライダーにはさらに共通点があり、それは創造主が他界しているということです。
スティーブ・ジョブズも石ノ森章太郎も、もうこの世にはいません。
とはいえ、その意思を継いだ人達によりそれぞれが時に真っ直ぐに、時に寄り道をしながら進化を続けています。
生み出す才能と育てる才能は、全く別のものだとも言います。
これは確かにそうです。
ただ、死なず育っていれば、時に新たな要素によって驚くべき進化を遂げたりするものだということも私たちは知っています。
平成仮面ライダーでいえば、神作と言われる「仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(AA)が生まれたのは、こういった継承の賜物だったのではないかと感じるのです。
可能性への期待
というわけで何が言いたいかというと、2013年10月6日に始まる平成仮面ライダーの新シリーズ「仮面ライダー鎧武/ガイム(公式サイト)」ですよ。
今回の仮面ライダーはなんと鎧武者(!?)なのですが、モチーフはなんとフルーツ。オレンジにメロンにキウイにイチゴが鎧に武器になり、武者だから馬に乗っているというカオスさ。
で、この説明だけを聞いて「ありえない…」となるのではなくて、全力で楽しみたいと思うんですよね、私は。
これはメインターゲット層である子供達が第一ということもありますが、なによりコンテンツを生み出している人たちへの敬意の一形態としてこうしたいんですよね。
iPhoneも仮面ライダーも作っている人たちがいて、その可能性への期待を「楽しむ」という形で表現したいな、とそんなことを思ったのでした。
そうそう、フルーツと武者の仮面ライダーですが変身アイテムは錠前らしいんですよね。
あれ?iPhone 5sの「Touch ID」といい、時代はセキュリティなの…?
アイコンのモチーフはキカイダー!タムカイでした。
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