ラクガキノート術と合わせて読みたい!KDPによる初の電子書籍「ラクガキノート集」を作成から出版してみた理由と分かったことと
2015年3月25日に「ラクガキノート術」という書籍を出させていただきました。
おかげさまで発売以来たくさんのレビューやラクガキ表紙をいただいており、書店での目撃情報もたくさんいただいております。
(一方でAmazonの在庫がなく、お手数をおかけして申し訳ありません)
さて、こちらの「ラクガキノート術」は第1章で「絵心がない」と嘆く方へのメッセージと、観察・想像・表現からなるラクガキの力を解説し、第2章以降で細かいテクニックを紹介し、その中で実際に私が描いたノートを幾つか紹介するという構成になっております。
内容としては十分に盛り込めたと思っているのですが、私が以前に同様のノート術のような書籍を読んだ時に感じたのは、事例をたくさん見ることができれば自分なりに発見もできるのになぁ…ということでした。
観察・発見・表現 → ラクガキ力
これはまさに「ラクガキノート術」の中で述べていることですが、ラクガキ力とはラクガキに限ったことではありません。
例えば別のジャンルの本を読んで自分の分野に引き寄せたり、何気ない日常にヒントを見つけたり、これこそ観察と想像と表現の賜物です。
なのでノートとしても具体例をもっと見せられたらいいな、と思いました。
しかし書籍というのはページ数など様々な制限があります。
作例となるラクガキノートのネタはありますしブログで公開したことはあるものの
- ノートだけをまとめて見返したい
- もう少しでいいので大きく見られたら
という思いがあり、そこで思い浮かんだのがKDP(Kindle Direct Publishing)というものでした。これは個人でAmazon の Kindle ストアで本を出版し、販売するためのサービスです。
以前から興味があったものの「何をネタにしたらいいんだろう?」と思っていたところ、まさにうってつけだったというわけです。
お世話になったリンクたち
というわけでやると決まったら色々調べました。
まずはエッセイ漫画「トコノクボ」がむちゃくちゃ面白かった榎本よしたかさんのブログにたどり着き、こちらで基本的な流れはほぼつかめました。
特に画像サイズ「900x1273px」はとても参考になりました。
榎本よしたか雑記帳 【報告】KDPでエッセイ漫画「トコノクボ」を出版しました。
http://yoshitakaworks.blog103.fc2.com/blog-entry-406.html
あとはここからアカウントを登録し
電子出版なら Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング
https://kdp.amazon.co.jp/
漫画のように画像からKindleの電子書籍を作るツール「Kindle Comic Creator」をダウンロードして
Kindle Comic Creator
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=3077699036
使い方は一応こんなサイトを見ましたが、全体的に簡単で自力で使って特に困ることはありませんでした。
Kindle向け出版支援ツール – Kindle Comic Creator の使い方 – NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136910942767002201
途中登録していく中で免税処理がどうとかという説明が出て、調べるとアメリカにFAXしろとかめんどくさそうな手順がいくつも見つかったのですが、直前のタイミングで日本での販売のみであれば必要ないという情報にたどり着いてホッとしました(笑)
R-style » KDPの免税処理がどうやら不要になったもよう
http://rashita.net/blog/?p=15739
できあがったものを端末で確認、そして販売へ!
ちょうどアマゾンジャパンさんからプロモーションとしてKindle Fire HDX 8.9をお借りしていたので、こちらを使って表示の検証をしました。
デザインって仕事をしていると自分の作ったものを確認する作業は必ずあるのですが、なんというか初めてhtmlファイルをブラウザで確認した時のような、久々にテンションの上がる感じでした。
見開き表示
縦画面表示
モノクロ液晶でも文字は読めます
そして、できあがったものをKDPのアカウントページから登録すると、ものの数時間でAmazonのサイトに自分の作ったものが並んでいて、このスピード感ってすごいなーと思ったのでした。
あとKDPで出版するとアカウントページのレポートという項目からリアルタイムで何冊売れたかが確認できるのですが、これもかなり面白いです。
正直な所ブログのPV数よりもずっと重くて、うれしいというか。
とにかく、初めてのKDPをやってみて一番感じたのは「思ったよりも簡単!」ということでした。気になってる人は是非一度やってみるといいんじゃないかな、と。
一方で、商業出版と同じく出すことはゴールでなく、むしろスタートだということも感じております。是非「ラクガキノート術」「ラクガキノート集」共々、よろしくお願いいたします!
Kindle限定、ラクガキノートのまとめ「ラクガキノート集」はこちら。
こんな感想もいただいております。
タムカイさんのラクガキノート集のほうも買ったんだけどボリュームが期待値を振り切ってた
— しんぺー@新木場 (@s_s_p_y) 2015, 4月 13
「ラクガキノート術」はこちら
引き続き多くの感想をいただいております。
ラクガキノート術のレビューとラクガキ表紙のまとめ #rakugakinote
http://happyrakugaki.tumblr.com/
こちらは出版社さんによって電子化されるとの話なのですが、まだちょっとかかりそうな感じですね。
あとは4/26と5/17にラクガキ講座「ハッピーラクガキライフ」を開催いたしますので、もしよろしければ是非ご参加ください!