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どうしてあの子は七夕の短冊に「ハブラシになりたい」って書いたんだろう


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我が家では私が子どもを保育園に送り届けてから出勤するというのが毎日の日課になっています。

おかげさまでとてもよくしてもらっていて、季節季節折々で絵を描いたり工作をしたりしているようなのですが、7月のテーマといえばそう七夕。

昨日の夕方にでも用意したのか、今朝保育園の玄関扉を開けると、ふわっと笹の青い香りが鼻をくすぐり、目には子どもたちがお願いごとを書いた色とりどりどり短冊が飛び込んできたのでした。

そこで見つけた一枚の短冊のお話。

そこに書かれていたのは

「ハブラシになりたい」

思わず写真を撮り「子どもの発想って予想外だよねー(笑)」なんていって家人に送ってしまったのでした。






何気ない一言、行動をヒントにする

さて、ここで話を終わらせてしまってもいいのですが今日はもう一歩。

どうしてこの子は「ハブラシになりたい」なんてお願いごとを短冊に書いたのでしょうか?
もちろん本人に「どうして書いたの?」と聞くこともできるでしょうが、そこで返ってくる言葉が本当に正解なのでしょうか?



実はこの構造、よくビジネスの現場で言われる「顧客は顧客自身の本当の望みに気づいていない」というのと同じです。

ビジネスの場合、マーケティングやデザイン思考といった分野では、こういう相手の何気ない発言や行動に対して「なぜ」という疑問をもち、相手に共感して「〜かもしれない」という仮説を導き出す、ということをします。
もしかするとインサイト(=洞察)という言葉で耳にしたことがあるかもしれません。


「かもしれない」を考えてみる

今回は子どもの書いた一枚の短冊なので、かるーく考えてみると…

CASE.1

先日の歯科検診で虫歯が見つかってしまった。毎日「ハミガキしなさい」って言われていたのに、ちょっとさぼってしまったからだ。

お母さんに連れられ向かった歯医者。
先生は優しいけれど、やっぱりあの音とチクリとした痛みは辛くて泣くのをガマンできなかった。

「ああ、あの時ちゃんと歯を磨いていれば…」自分の対する反省と同時に心に浮かんだのはこんな思い

「大好きなお母さんにこんな辛い思いはさせたくない…!そうだ私がハブラシになろう!」

短冊に「ハブラシになりたい」と書いた本当の理由は「お母さんを守りたい」だったのかもしれない。


CASE.2

お父さんとお母さんは朝からお仕事に行く。私も保育園の準備をしないといけない。
家族みんなでちょっぴり眠い目をこすりながらお着替えをしてご飯を食べてハミガキをする。

短い時間だけど、やっぱりお父さんとお母さんともっと一緒にいてお話もしたい。

でも、二人はとってもきれい好きでハミガキの時間がとっても長い。話しかけてもモゴモゴと「ひょっほまっへね」と言われていまい、あっという間に出発の時間。

「私がハブラシだったら、もっとお父さんお母さんと一緒にいられるのかな…!」

短冊に「ハブラシになりたい」と書いた本当の理由は「お父さんお母さんともっと一緒にいたい」だったのかもしれない。


ただの妄想?それとも?

と、こんなことを言っていても「ただの妄想でしょ?」と思われてしまうかもしれません。
はい、それは全く否定できません。

でも、こんな妄想・想像こそが、今までにない新しいものを作り出すきっかけになるのではないでしょうか?
私はそう信じています。そして、そのために「ラクガキ」の魅力を伝える活動をしています。

ビジネスも子育ても友人関係も、大きな括りでいうと人間関係です。そう考えると誰しも子どもの頃に言われた「相手の気持ちになって考えましょう」というのは、この世界を生きる上でとても大切なメッセージだななんて思うのです。



何気なく見かけた短冊からはじまった、今日の文章のラクガキはだいたいこのあたりで。

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