我が家のヨーグルトがダノンからブルガリアに変わった理由。蓋の裏につかない技術の秘密がすごい!
我が家では毎朝朝食時にヨーグルトを食べるのが習慣なのですが、最近長らく愛食していたダノンビオから明治ブルガリアヨーグルトに鞍替えをしたのでした。
その理由が「蓋」だと言ったら、おかしな話だと思われるでしょうか?
こびりつかない蓋、その秘密は自然界にあった
この「蓋」というのがどういうことかというと、開けた時に中のヨーグルトが全くこびりつかないのです!
「ヨーグルトといえばあの蓋の裏についたヨーグルトを取るのも様式の一つじゃないか!」
という意見もあるのですが、毎朝自分と子供の分で3つを開けて、ヨーグルトをこそいで、捨てる前に水洗いして…とやっていたものが、ふた手間減るわけです。
これがもうちょっとした事なのに感じるストレスが全然違うんですよね。
こちらの蓋の裏は「蓮の葉」をヒントにして作られたそうです。
蓮の葉が水を弾く理由である非常に小さな突起をつけることで、撥水効果が出てヨーグルトを弾くのだとか。
自然界にあるものを観察してヒントにし、技術で実現しているわけですが、これもひとつの問題解決というデザインだと思うんですよね。
一方、蓋の裏に対する違うアプローチも
一方、ダノンさんも蓋の裏には工夫を凝らしていて、一つずつにメッセージを書いてみたり、ダノンポイントクラブなるもののコードを印刷しています。
ただ、ひとつにはメッセージがあることが本質的な解決にはなっていなかったこと、後もう一つはこちらの写真…
あとでポイントを登録しようとして溜まってしまった100枚近くの蓋…
じつはこちらにももう一つ問題があって、1枚1枚手で14桁の数字を入力をしなければいけない煩わしさ、それに対するリターンがそれほど魅力的でないため、ついこんな状態になってしまったのです…。
それによって、溜まった蓋を見る度になんだか罪悪感を感じてしまい、でもなんだか捨てられず…。
ユーザーの体験をしっかりデザインすることが大切
これは実は興味深いところで、お客様のメリットになってほしいという考えで始めたポイントシステムが、逆に損しているとか罪悪感を与えてしまっています。
しっかりとお客様の体験を設計しないと、良かれと思ったものが逆の効果を生んでしまう例かもしれません。
余談ですが以前ブログにも書いたiTunesカードはこの読み取りも含めて設計されていてすごいな、とあらためて思うんですよね。
ヨーグルトの味についてはともに美味しいだけに、その品質以外でこんな差が生まれてしまうんだなと、とても興味深く感じたのでした。
ちなみにブルガリアヨーグルトの「ザクロ&赤ぶどう」が美味しくて、それも理由でついついリピートしちゃっています。
あと、話はちょっと変わりますが同じくスプーンで食べるカップのアイス。
カチカチのアイスでも手の熱を伝えることですくいやすくするっていうこのスプーンが気になってます。