「色」が増えても「色気」は減った?iPhoneはiOS7で「スマートフォン」になったのかもしれない。
さて、いよいよ発表されましたね、iOS7。
いいねという意見、いやイマイチという意見、どちらもちょいちょいと見かけております。
私個人としましては、やはり気になっていたのはデザイン面。こんなエントリをかいておりましたので、そちらをメインに見ていたわけなのですが…
▼iOS7で採用されるかもしれないApple流フラットデザインを2枚のスクショから読み解いてみた
私としては「まさかここまでやるとは!」というのが率直な感想でした。
さすがというかなんというか、良くも悪くもAppleにしかできないな、と。
ともかく私は早く使ってみたくてウズウズしているんですけれども!
さて、そんなiOS7のスクリーンショットを見ていて、少し気になったこと。
それがタイトルにも書いた「スマートフォンになった」の部分です。
きっかけはコントロールセンター
私がそのように感じたのはこのコントロールセンターを見たときでした。
こちらは下から引き出すとWi-Fiのオンオフや、音楽の再生停止、いつでもライトを着けたりできる便利な機能です。
おそらくiPhoneのヘビーユーザーであれば誰もが待ち望んだ機能だと思います。
実際この機能は昔からAndroid携帯では実装されていていたもので、これをもってAndroidの優位性を語る人もいたほど。
便利、なんだけれども…
しかしこの機能というのはやっぱりヘビーユーザー向けのものだと感じてしまうのです。
例えばウチの家人が「Wi-Fiのオンオフがすぐできたらいいのに!」なんて言っているところは見たことがなくて。
これまでのiPhoneの設計思想は、分かりにくいものは隠し、アイコンも分かりやすくというものでした。
そのため「スマートフォンって何?」という人に対して、iPhoneを薦めておけばひとまず安心というようなポジションでもあったと感じています。
それがこういった機能が増えてくると「便利、そうスマートなんだけれども…!」というような印象。
そう思ってみて見ると、アンテナが●になったりであるとか、少し分かりにくいアイコンであるとか「もうご存知でしょ?」を前提にしているのかな?と思う部分がちょいちょい目についてしまいました。
「スマートフォン」はいつしか便利なものから気後れを生んでしまう言葉になっているような気がしてしまうのですが、iPhoneがそうなってしまわないで欲しいなと思うのが正直なところ。
これも使ってみないと分からないので、まだ結論を下すには早いのですが。
ところでこれを見て欲しい
何の気なしにAndroidとiOS7の説明画面を並べてみたら白と黒でまるで陰陽模様みたいになりました。
なんだかんだ言ってお互い意識してるよな、という部分があってちょっと面白くて。
スマートだからってモテない説
ある女性が「iOS7はスマートで理知的なんだけど、理系男子のような感じがしてグッとこない」と言っていて、ああなるほどなと思ったのですが、なんというか「色」は多くなったけど「色気」が薄くなったような気がするんです。
どこか本能をくすぐるような、生の感じ、触れたくなる感じが無いというか、計算され尽くしているとは感じるのですが、なにか物足りないような気もして。
そう考えるとiOS7の公開と共に秋頃発表されるであろう「iPhone5S」は逆に触れたくなるような、色気のあるデザインになるのかもしれないな、と思うのは私だけでしょうか?
なんにせよ、秋が楽しみです!
(デザイン+イラスト+ガジェット)×ヒラメキ=ワシヅカミクリエイターのタムカイでした。