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PLUSの家庭用小型断裁機PK-113の最大カット枚数「60」の理由に日本のものづくりの未来を感じたお話


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自炊」と聞くと何を思い出すでしょうか?

白いご飯にお味噌汁と焼き魚、ほうれん草のおひたしと香の物を用意…したいけどめんどくさいからパスタを茹でてパウチのソースをかけてみた。

が今までの感じですが、この数年私の周りで本を切って、スキャナで取り込んで、電子データ化することを「自炊」と呼ぶ人たちがいるのです。

ちなみに元々はゲームソフトなどを「自分で吸い出す」→「じすい」→「自炊」というのが語源とする説が有力らしいですよ。

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PLUSさんの断裁機のイベントに行ってきました

さて、後者の意味の「自炊」で大事なポイントが「本を切る」の部分になります。

普通の感覚だと「え!?」となってしまいますが、スキャナで読み込むために必要な作業であるのと、新聞のスクラップだって突き詰めるとこれと同じじゃないかな、と感じるのです。

実はこれがなかなか大変な作業で、これまでは業務用の断裁機を使っていたのですね。

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ちなみに写真奥の、職員室にありそうなやつです。

ただ、コイツがパワーはあるものの重いしデカいし、さすがに一般向けと言うにはあまりにあまりなしろもの。

なのに、おりしもの自炊ブームでこの業務用断裁機「PK-513」がバカ売れしたらしいのです。
そこで発売元のPLUSさんは考えました。

小型で、簡単に使えて、一般家庭に置いて問題ない断裁機がいるだろう!」と

そうして生まれたのが、写真手前に写っている「家庭用小型断裁機PK-113」なのです。

これがもう使ってみるとすんごいのですよ!


軽く切れる!安全!コンパクト!

PK-113の特徴が以下の4つになります。

  1. 軽い力で裁断できる
  2. どこにでもおけるように可能な限りコンパクトに
  3. 究極の安全性を実現
  4. 60枚を片手で一発カット

まず使って誰しも驚くのが、薄い刃と新機構によるものすごく軽い裁断です。

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「紙ってこんなに簡単に切れるんだっけ?」と楽しくなって体験コーナーには切られた紙が大量に!(笑)

他にもコンパクトな収納力や、決して刃に触れない安全設計なども特徴的なのですが、私が最も興味をひかれたのが、「最大断裁枚数60枚」の部分だったのです。


なぜ「60枚」なのか、その秘密

文庫本や雑誌のことを考えても、60枚というのはすこし少ない気がするのです。

「自炊」のことを考えれば考えるほど、もっと多い枚数でもいいのではないか?そう思うのが普通だと思います。

でも、PLUSさんは「自炊」のことを考えて最大枚数を60枚にしたのです。
その理由がこちら

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(写真提供:むねさだブログ

そう、今や自炊用スキャナのデファクトスタンダードとも言えるPFUの「ScanSnap iX500
この最大給紙枚数が60枚なのです。

もちろん、枚数によってさらに力が必要になるという事情もあると思います。

ただ、PLUSさんは自信を持って
「一度に読める枚数をカットすることにこだわりました」
とおっしゃっていたのです。

これ、実はすごくおもしろいことだと思うんですね。


お客様のストーリーを意識した商品開発

今回のPK-113の開発にはPFUさんも深く関わったと伺いました。
(事実この日はある意味共同開催のイベントでした。)

おそらくこれまでの製品開発というのは「いいものを作れば売れる!」の精神で進んできたものがほとんどだったと感じます。

しかし現代ではいわゆる「物溢れ」状態ですので、ただ物がいいだけでは売れなくなってきました。

ここで先述の「自炊のことを考えれば考えるほど」につながってくるのです。

つまりお客様は「断裁機が欲しい」のではなくて「自炊がしたい」わけです。

すると断裁の次のステップ「スキャン」のことを考えるのは当然のことなんですよね。そこに目をつけたPLUSさんはPFUさんに声をかけ、一緒に開発することができたというわけなのです。

お客様のストーリーのために、異なった会社が手を組むという事例はまだそれほど多くないかと思います。
PK-113にはそれを感じることができるんですよね。

そしてもう一つ、これが可能だったのは相手がPFUさんだったということも忘れてはいけないと思います。
PFUさんも自分たちが単なるスキャナを作っているのではないことを良く知っている会社であり、それはEvernote社とのコラボレーションで証明されているわけです。


日本の次のものづくりのヒントがここにあるのではないのか

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現在日本のものづくりで注目されているのは、中小企業が持つ世界トップ職人の技術力だったりします。
これはとても素晴らしいものだと思います。
でも、これってあくまで技術であり、一部なんですよね。

島国社会と揶揄されることもある日本ですが、その分内部でのつながりがとても強いと取ることもできます。

今回の開発のようにお客様のストーリー全体を見て、色んな企業が、そして個人が手を取ってものを作れれば、それは明らかに世界でも戦えるものになると思うんですよね。

ちょっと「個人」なんて入れてみたのは、自分がブロガーをしている醍醐味が、色んな方々とフラットにお会いしたり、お話したりできること、そしてそのストーリーをブログで伝えられることだと感じているから。
事実ScanSnapのアンバサダーにブロガーが多いのは、そういう部分があるからだと思うのですよね。

世の中にある色んなワクワクの種が、これまでとは違う関係性で芽を出して花開くところを見てみたいな、そんなことを思ったイベントでした。

こんな軽口叩いているのは、あまりに軽い切れ味に影響されちゃったからかな(笑)



さて、この日は書籍「iPadバカ」で有名な美崎栄一郎さんと、ScanSnapアンバサダーであるいしたにまさきさん&文具王の講演もありました。

こちらもすごく面白かったのですが、ちょっと長くなったので別記事でご紹介したいと思います。
こっちは気合い入れてノートを描いたので、その画像も載せるつもりです!

こちらもお楽しみに!




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