2つのスプーンと良いデザインのお話
我が家でカレーを食べるとき、2種類のスプーンが選択肢としてありまして。
一つが学生で一人暮らしの頃に近所の雑貨屋で買ったもの、もう一つが結婚祝いにとお祝いでいただいた某有名デザイナーによるカトラリーセットのもの。
前者は金属製、一枚の板から切りだして曲げただけの非常にシンプルなデザイン、後者は木製の柄にぽってりした金属部分が特徴的なデザインで見る人が見れば「ああ、あれね」というくらいのスプーンなわけです。
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夕食時、家人が作ってくれたカレーをテーブルへ運びがてら、食器棚からスプーンを取り出すとき、つい選んでしまうのが前者のスプーンだと気づきまして。
理由はいろいろあるのですが、一番の理由が
「口にしっくりくるから」
だなぁ、と。
後者のスプーンも、それこそ7、8年ほど使っているのですが
この日は何気なく家人に
「あっちのスプーンさ、ちょっとでかくて口に持て余すんだよね」
と伝えてみると
「分かる!なんか大きい!作った人すごい口が大きいのかな(笑)」
なんていうわけです。
あ、やっぱりそう思っていたんだと思いつつ、後半の「作った人口が大きいのかな(笑)」がひっかかって。
これ、そのデザイナーさんの口の大きさにはぴったりなんだろうか?それとも?
なんて思ってしまったわけです。
もちろん造形的にとても美しいですし、このスプーンが一番しっくり来る人もいるはず。
ただ、我が家ではどこの誰がデザインしたのかも分からない、雑貨屋で買ったスプーンがとってもしっくりきているということは事実で。
見た目がかっこいいとか、有名デザイナーの手によるものとかではない、もっと体で理解できる魅力がいいデザインの要素なのかもしれないな、と。
そんなことを再確認させてくれた一時でした。
家人が作ってくれたカレーはこの日も美味しかったです。
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