ほんのちょっとの声かけで子供のお絵描きの色塗りがガラリと変化したお話
子供の頃から絵を描くのが好きです。
理由は上手く言えないのですが「なんだか楽しいから」
でも、大人になって周りを見渡すと想像以上に「絵を描くのが楽しくない…」という方が多くて、そんな方に向けて「ハッピーラクガキライフ」という講座を開催し、気づけば「ラクガキノート術」なる本まで出させていただきました。
この講座や本の中で言っていることの多くは、自分自身が絵を好きになったきっかけである両親から言ってもらったことを自分なりに解釈したものだなぁと常々感じているのです。
そんな私も2人の子供の親となり、一緒にお絵かきするようになりました。
そうなると今度は自分が子供たちに声をかける番なんですよね。
これがまた責任重大ではありつつも、とてもエキサイティングで色んな気づきもあって、親になって子から学ぶのはこういうことかと思う日々で。
そんな中から今回は子供が「色塗り」をしていた時のお話をご紹介したいと思います。
というわけで、こちらを
これ、パッと見て全然違いますが、実は右も左も子供が塗ったものなんですよね。
しかも声をかけてちょっとやり方を見せた直後にこんな風に変わったのです。
さて、どんな言葉をかけたと思いますか?
おそらく、みなさんの頭に浮かんだのは
「丁寧に塗ろうね」
的な言葉ではないでしょうか。
でも、それじゃ面白くないですし、何よりこれまでの塗り方を暗に「雑だ」と評価してしまうんじゃないかな、と思ったのです。
で、考えた結果に私のかけた言葉が
「リンゴってどんな形してる?丸いよね?」「うん」
「じゃあ、『まるいまるい』って思いながら塗ってごらん、こんな感じで」
(ちょっと自分で塗るところを見せる)
「やってみるー!」
で、出来上がったのが左側のもの、これは親の私にも驚きの変化でした。
さらには家の絵を塗りながら「壁はまっすぐだよねー」、犬を塗りながら「ふわふわかわいい感じー」と勝手に応用まではじめていたんですよね。
そして多分「丁寧に塗ろうね」って言葉じゃこうはならなかっただろうなぁ、と。
ちょっとした一言にも、こんな風に工夫の余地があったりして、子育てっておもしろいなぁと思ったのでした。
そして同じように大人同士のコミュニケーションでも、伝え方や表現で変わることがあるんじゃないかな、と。
なんとなくヒントは言われた相手が自分ごととして納得できるかどうかあたりにありそうなんだけどどうかなー。
子供とお絵描きということだとこんな記事もありますのでよろしければ是非
▼子供とお絵描きをする時、できれば使うべきではない2つの言葉とその対策
こちらは私が出させていただいた「ラクガキノート術」という本になります。
ノート術というタイトルではありますが、大人も子供も含めもっと多くの方に絵を描いて欲しいと思い、絵に対する苦手意識を解きほぐすところから、ノートという身近なスペースからでも絵をかいてみませんか?という内容になっております。
親御さんにはお子さんへの声掛けのヒントにもなる部分もあるかと思いますので、もしご興味を持たれましたら是非お手に取りください。
そして色鉛筆といえば私も愛用している、ぺんてる マルチ8
なんとこれ1本で8色の色鉛筆なんですよね!
最近海外限定だったカラーバージョンが日本でも安く手に入るようになったんです。実は買い足してしまったのでこれもまたあらためてブログに(笑)