五山焼の「納豆鉢」が生み出される場所。陶芸家 朝比奈克文さんを訪ねて #信州サイコー
長野県と一般社団法人 信州・長野県観光協会さんが県産品の良さを知ってもらうために企画した「しあわせ信州ふるさと商品」取材ツアーにご招待いただき、長野を訪問してきました。
ツアー二日目に訪れたのは、信州プレミアムショップでも取り扱っている五山焼の「納豆鉢」を作っている陶芸家、朝比奈克文さんの工房です。
さて道中、車を停めて見たのがこちら
長野盆地から望める、妙高山、斑尾山、黒姫山 、戸隠山、飯縄山を北信五岳と呼ぶそうです。
この日はあいにくの曇り空だったのですが、晴れた日には雄大な山が見られるのだそう。
なぜ突然山の話をしたかというと、朝比奈さんの五山焼というのはこの五岳から取ったものだから。五山焼というのは製法というより朝比奈さんのブランドみたいなものなんですね。
もともと絵画の道を進んでいた朝比奈さんは27歳の時「手に職をつけよう」と栃木県・益子で陶芸の修行を始め、7年後34歳の時にこの地にもどり、地元に根付いた活動をしようと五山焼を名乗り作陶を始めたそうです。
納豆鉢はそんな中で生まれたもので、実際に使ってくださった方の「納豆を混ぜるのにちょうどいいのよ」という声をもらってこの形にたどりついたそうです。
ぷっくりと丸くなった下側が薬味の入った納豆を混ぜやすく、角ばった口がご飯にかけたりしやすくなっています。
納豆鉢のできるまで
この日は一通りの工程を見せてくださいました。
粘土をこね
ろくろをひいて形をつくり
口をここで四角に
陶器は焼くことで1〜2割縮むので、このくらいの大きさで作っていきます。
この状態で乾燥させてから底の部分を削っていきます。
削り終わると「Asa」のサインを入れ再度乾燥、ここから素焼き、絵付け、本焼きの工程を経て器が出来上がります。
工房には納豆鉢以外にもたくさんの作品がありました。
この場所で私だけが感じていた不思議な感覚
個人的な話ではあるのですが、私の母は私が子供の頃からずっと京都の山奥で陶芸をしています。
そういうこともあり、この日見たもの、粘土の匂い、ろくろが回る音、全てが懐かしいをこえて自分の記憶と結びついてしまいました。
その上、私の母の名前が「朝子」で朝比奈さんと同じく、道具などに「ASA」のサインを入れているところまで同じなのを見たときにぞくっとして。
「うわ!偶然!」で片付けられる域をこえていたというか、何か不思議なものを感じてしまったというか、記憶の中にあるものを目の前に並べられてうまく言えないのですが「で、お前は何者だ?」と問いかけられているような気分になってしまったというか。
この取材の直後、実家に帰ったのですがずっと何かがふわっとして。
だから何っていうこともないのですが、何かが。
こんな偶然の出会いや感情を見つけてしまうのも「旅」なのかなと思ったりして。
いやー、不思議な体験だったなぁ(笑)
と、私の話はいいとして、朝比奈さんが作った納豆鉢と納豆を混ぜるのにぴったりのお箸のセットはこちらから購入することができます!
朝比奈克文 納豆鉢と納豆箸のセット – 信州プレミアム | 長野県の銘品や特産品 公式通販サイト
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取材ツアーの公式サイトにもレポートが掲載されています。
▼教えて!あなたの一押し しあわせ信州ふるさと商品 取材ツアー
今回の取材ツアーで紹介されている商品はこちらで購入できます。
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「しあわせ信州ふるさと商品」取材ツアーの記事はこちら。