「シェアする落語」で人生初の生落語、立川こはるという衝撃。
私にとっての落語の記憶、土曜日まだ午前中に授業があった小学生時代、お腹を空かせて帰ってくると昼ご飯は父親の好物ざるそば、一気に食べ切ってそば湯で一息つくと、AMラジオから聞こえてくる出囃子の音…。
ラジオで聞く落語はおもしろくて、だからといって生で見に行こうとは思いもしなかった子供時代。
時は流れ、大人になりブログを始め、そんなことはすっかり忘れていた時に裏[4k]の四家さんとの出会いました。
最近では[N] ブロガー的・生落語のススメ(1)「落語は気楽なライブ・エンターテイメントです」のシリーズでネタフルにも寄稿されていたり。
2013年5月11日に、その四家さんが主催する落語会(そんなの主催できるんだ!?)「第3回シェアする落語」が開催されるということで参加してまいりました。
今回の会場はこんなところ。
これまでの開催は定員20名の本当に小さな会場だったそうなのですが、今回は規模を3倍の60人にして開催されました。しかしチケットは前売りだけで完売。
シェアする落語には「シェアらくグラフ」というパンフレットがついてくるのですが、これがまた素晴らしいのです。
満員でしたので大入袋も出ました!
(中身は飴玉でした。)
大入袋 – Wikipedia
何もかもがはじめての落語会。
しかしただの落語会ではない「シェアする落語」その説明が主催の四家さんから。
何と言っても最大の特徴は「シェアタイム」と呼ばれる、通常の落語会ではご法度とされる写真撮影が可能な時間があるということ。
シェアタイムではこはるさんと四家さんがフリートークがあり、この様子を撮影したりシェアできたりするのです。
さて肝心の落語なのですが、これがもう本当に素晴らしくて。
お恥ずかしながら、始まった直後までこはるさんのことを男性だと思っておりました。
しかしそんなことは本当にどうでも良くなって、よく通る声、チャキチャキの江戸っ子っぷり、その全てが圧倒的な場を作って一気に引き込まれてしまうのです。
むしろ独特の柔らかさが世界観に深みを与えていると言っても過言ではないほど。
これは私にとって衝撃としか言いようのない体験でした。
何よりおもしろいと感じたのが、落語に入る前の「まくら」呼ばれる部分。
通常テレビやラジオだとある程度段取りが決まっているのでしょうが、そうではなく実際に話をしながらお客さんの反応を見て、そこからやる演目を考えているのですね。
懇親会でご一緒させてもらった落語歴の長い方から「落語はJAZZのようなもの」というお話を伺いました。
同じ演目でも、その落語家さんによって解釈が変わるのです。あるコード進行を守ってその中をアレンジしていく感じ。
落語が極上のライブエンターテイメントと呼ばれる理由がやっと分かった気がしました。
シェアタイムで「練習しないんですよ」って言っておられましたが、絶対嘘です(笑)
圧倒的な練習があってこそできる技術だと思います。
終わった後に「こはるさんは同じクラスの中でもピカイチ、そして特に今日は良かった」と聞いて、なるほど今回が初生落語というのはとても運が良かったのかなと思いました。
すっかり生落語、立川こはるさんにワシヅカミされてしまい、これはまた見に行きたいと思いました。
あとは寄席ですね、これを一度体験してみたい。
立川こはるさんのHPはこちら、チラシにも使われているトップ写真がとってもいい。
立川こはる公式ホームページ
あと、これだけ書いても書き足りないことがありますし、何よりあの迫力は文章では伝えきれない!
僕にシェアできるのはこの辺くらいまでかな…、ということで今回はこの辺りで!
興味のある方は是非足をはこんでみてください!
ちなみに次回の「第4回シェアする落語」は2013年9〜10月頃開催予定だそうです。
(デザイン+イラスト+ガジェット)×ヒラメキ=ワシヅカミクリエイターのタムカイでした。