小さい頃からの夢「ダチョウの卵を食べる」を子供と一緒に全力で叶えてみた
こんにちは、家に帰ると2人の子が待つ、パパ産業に定評のあるタムカイです。
ところで皆さん、小さな頃から持っている「こんなことしてみたいなー」という夢ってありませんか?
それも「宇宙に行きたい!」のようにちょっと難しいものではなく、大人になった今ならなんとかできそうな、夢というより「憧れ」に近いようなもの…。
私にとってそれが「ダチョウの卵を食べる」ということでした。
絵本やテレビで読んだり見たりしたことは誰しもあると思いますが、実際に自分で割って、食べたことのある方ってほとんどいないと思うんですよね。
さらに私自身が父親となったことで、子供と一緒にその憧れを実現させることができたら楽しいんじゃないかなーと思ったわけなのです。
とういうわけで手に入れました、ダチョウの卵をネット通販で!
インターネットマジすごい!
※ちなみにこちらなどで購入できます。
・小山だちょう園|ダチョウ肉・卵の通販・販売。生産者から直送します!
・のつはるダチョウ牧場 -大分県大分市
いや、でも…これどうすればいいんだろう…
割り方くらいまでならネットで調べれば見つかりそうだけど、その後どう料理したらいいかとか全然分からないし、よく見るのが目玉焼きだけどウチの子たち目玉焼き食べてくれないし…
なによりも、せっかく食べるなら美味しく食べたいと思うじゃないですか!
うーん…
あっ、そうだ!彼に相談してみよう!
と、おもむろに携帯をとりだし、メッセージを一通…
タムカイ「あのさ、突然なんだけどダチョウの卵って料理したことあるかな?」
???「うーん、残念ながらないかな。」
タムカイ「やってみない?ウチの子とそちらの子供たちを喜ばせるために!」
???「おもしろいねー!なんなら俺の店でやる?」
タムカイ「え!マジで!?」
ということでやってきたのは…
六本木駅から大体徒歩6分ほどホテル & レジデンス六本木の1Fにある…
レストラン「COCONOMA SEASON DINING (ココノマシーズンダイニング)」です!
メッセージの相手はこのお店のエグゼクティブ・シェフである菱沼さんでした。
実はこの菱沼シェフ、子供同士が同級生のいわゆるパパ友というやつなのです。何かいいアドバイスがもらえないかなーと軽い気持ちで相談してみたところ、特別に場所の提供と調理を担当してもらえることになりました!
いやあ、持つべきものは六本木で働くシェフの友達ですね…!!
「COCONOMA SEASON DINING (ココノマシーズンダイニング)」はこんなお店
こちらのココノマシーズンダイニングは箸で食べるワインダイニングをコンセプトに、イタリアンをベースに旬の食材を使ってアレンジされたヘルシーフードと、店内にあるセラーから豊富なワインを提供してくれるお店です。
私もランチにディナーに何度か利用させてもらったことがあるのですが、この立地&雰囲気からは想像できないほどリーズナブルなお値段、もちろん味は絶品でものすごくおすすめの店なんですよね。
「ココノマ」=「九間(ここのま)」で、「能舞台や一般的な茶室の広さ。日本人が古くから最も心地よいと感じる広さ」から来ています、とのこと。
店のシンボルともいえるVipラウンジ「小上がり」の広さが通路を含めると、ちょうど「九間」なんだそうです。
今回は特別に子供の同級生5家族でこの場所を使わせていただけることになったんです!
ということでよろしくお願いしまーーす!
卵を手にした途端、真顔になる菱沼シェフ
だ、大丈夫だよね?(笑)
手にして、目にして感じるダチョウの卵の衝撃
さてさて、子供たちに見せる前にまずダチョウの卵ってどんなものなのか、他の卵と比較してみました。
はい
大きい方からダチョウ、ニワトリ、ウズラの卵です。
重さが約1.5kg、ニワトリの卵20個分と聞いていましたが、実際に目にするとなかなかの衝撃です。
もはやなんだかオブジェのよう…
こちらが卵の割るための道具たちです。
やはり衝撃的なのはハンマーとアイスピックが用意されているところでしょう。
子供達の想像力をフルに使って盛り上げる
と、写真を撮っている間に他の家族がそろそろ到着しそうという連絡をもらい、卵を一旦シェフに預けてみんなをお出迎え。
今回子供達にはめいっぱい驚いて欲しかったので、事前には「みんなでレストランへ行こう」とだけ伝えておりました。
ちなみに全員女子、この年齢でもすっかり女子会です
とりあえずお友達に会えただけでテンションが高まる子供たち。
そういえば自分も夏休みに家族ぐるみで友達に会った時うれしかったな、という記憶が。
そこへさりげなく…
タムカイ「世界で一番大きい卵ってなんの卵か知ってる?」
子供たち「あ、知ってる!ダチョウー!」
タムカイ「じゃあ、みんなどのくらいの大きさかわかる?紙に描いてみようか!」
子供たち「はーい!」
と、テーブルの上には家から用意してきた紙と色鉛筆
みんな思い思いの卵を描いてくれました。
タムカイ「じゃあ、今度はダチョウ描ける人ー!」
子供たち「はーい!」
わざと外してきたって顔で描いてたのはウチの上の子、そういう性格嫌いじゃないぞw
iPadでダチョウの写真と動画を見せて答えあわせ。
と、場をあたためたところで…
ついにダチョウの卵の登場!子供だけでなく大人も興奮!
おもむろに運ばれてきたのはベールがかけられたこのトレイ…!
開いた瞬間に大人も子供も声をそろえて「うわー!」と!
そう!これ!この瞬間が見たかったんですよ!
あの絵本で、テレビで、ネットで見たダチョウの卵が、現実に目の前にある!
やっぱりなんでも実際に体験するって大事なんですよ!
と、力説しようとする間もなくみんな大興奮で持ち上げて撮影会が始まってました(笑)
そうだよね、そうなるよね(笑)
みんなで力を合わせて卵を割ろう!
ということでここからみんなで力を合わせて卵を割っていきます。
殻が固すぎるのでハンマーとアイスピックで卵上部に少しずつ穴を開けていき、最終的に直径10cmほどの穴にして卵を流し出すとのこと。
記念すべき最初の一穴がこれです!
ゲラゲラ笑いながら力を合わせ
割れた殻を横にどけていくと…
おお!
おおおお!
ついに黄身が見えてきました!!
そしてこちらを一気にボールに…
おおおおーーー!
はい、今まで全く経験したことのない方法で無事ダチョウの卵が割れました。
左にあるのが比較用に割ったニワトリの卵なのですがこのサイズの違いです!
若干黄身が白っぽいような気もしましたが、菱沼シェフ曰く「エサで色が変わったりするしそれかもねー」とのこと。
殻のほうもかなりのインパクトがあります。
殻の厚みは大体2〜3mmといったところでしょうか。
ちなみにゆで卵の時にくっついてくる卵膜もダチョウだとこんな感じ。
まるで競泳用のキャップみたい。
なのに引っ張ると意外に簡単に裂けるんですよね、不思議ー!
ちなみにこいつがめちゃくちゃ生臭いので、軽い嫌がらせなどに使うといいと思います(笑)
ここからはシェフにお料理を任せます!
とりあえずここまでで目的は達成した感があったので、料理についてはインパクトより美味しく!とオーダーしてみました。
そうして出していただいたのが…
ダチョウの卵黄を使ったカルボナーラ!
ちなみにこちらがダチョウの卵黄なのですが見てくださいこの粘り。
熱を通すとすぐ固まるのかと思いきや、菱沼シェフ曰く「むしろなかなか固まらなくて大変だったよー」とのこと。
続いては
シェフ自らが焼いてくれました
ホイップした卵使った…
特製フワフワオムレツです!
こちらはシンプルに卵に塩胡椒だけの味付けということで、一番味が分かるものだったのですが、食べてみてニワトリの卵との違いはあまり分からない…かな…。
みんなほぼ同じ意見で若干薄味かも?という感じ。
一方、菱沼シェフ曰く「ホイップで全然(泡が)立たなくて、普通の卵の3倍くらいで大変だった!」とのこと。
そして卵料理最後の一品は特大のクレームブリュレでした!
こちらも火入れが難しかったようで、少しべちゃっとなってはしまいましたが、味は抜群に美味しかったです!
この他にも色々飲んで食べてさせていただき、みんなはすっかりくつろぎモードに。
そんな合間のひとコマ
他のお客さんもいなくなった頃、菱沼シェフがお子さんを抱っこしておもむろに奥の方へ
なにかな、とついて行って見ると…
普段なかなか見せてあげることのできないお父さんの職場を見せてあげていたのでした。
ダチョウの卵というプレッシャーをはねのけた後だからなのか本当にいい笑顔!
最初の真顔は”プロの顔”だったことがこのときはっきり分かりました。
基本的には大きな卵とはいえ、初めての食材で慣れないこともたくさんある中、本当にありがとうございました!
やってみたい!ってことをやってみよう!
こうして私のただの思いつきから始まって、色んな方に協力していただいた1日が終わりました。
今回私が学んだのはダチョウの卵の割り方なんかではなく、「やってみたいな」という思いを誰かに相談することで意外に実現できてしまって、それがまた他の人を楽しませることだったと感じます。
みなさんの中にも、自分の中で眠らせてる夢や憧れはありませんか?
それ、みんなでやってみたら楽しいことになるかもしれませんよ!
ちなみに、途中「なかなか大変だったよー」と言っていた菱沼シェフにダメ元で
「またやってみたいと思う?(笑)」
と恐る恐る聞いてみたところ…
「いいよ、やろう!次はもっと上手くできるようにがんばるから!」
と答えてくれました。
いやあ、料理人ってすごいっす!
Special Thanks
「COCONOMA SEASON DINING (ココノマシーズンダイニング)」
これが当日朝のツイート
今日はちょっと子供たちの夏の思い出作りをしにいく予定。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2015, 8月 16
一発勝負だからドキドキしてたんですよ…!
なにが怖いって、失敗したことないのが一番怖いよ。
— タムラカイ(タムカイ) (@tamkai) 2015, 8月 13
この先ダチョウを見るたび「アタシは卵を食べたことある…!」と思い出して、一生使えるネタにしてくれたら父はうれしいです(笑)。
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