絶景、姨捨の棚田とはぜかけ米で味噌を作る味噌蔵たかむらの工場見学と #信州サイコー
長野県と一般社団法人 信州・長野県観光協会さんが県産品の良さを知ってもらうために企画した「しあわせ信州ふるさと商品」取材ツアーにご招待いただき、長野を訪問してきました。
さて、前回の記事で味噌蔵たかむらさんでの味噌造り体験について書いていたのですが、思った以上に長くなってしまったのでその続きを。
姨捨(おばすて)=おばすて山伝説の舞台
皆さんは「おばすて(うばすて)山の伝説」をご存知ですか?
貧しさによる口減らしのため老人を山に捨てる慣習があった地域で、姨を捨てたある男が名月の美しさに耐え切れず連れ帰り、その後降りかかる困難を姨の知恵で解決し、このようなことがなくなったという逸話です。
お話の舞台になったのが、この姨捨なんですね。
もちろん現代にそんな慣習はありません、むしろこんな一コマが見られるくらいのどかな場所です。
ちなみに今回は訪問できなかったのですが、姨捨駅のスイッチバックも有名な観光スポットになっていて、ドライブコースとしてもピッタリだと思います。
長野県の棚田でTHETA! #信州サイコー – Spherical Image – RICOH THETA
さて、姨捨の棚田は日本棚田百選にも選ばれ、文化庁の重要文化的景観でもあります。ここで昔ながらの方法ではぜかけ米が作られています。
はぜかけ米とは品種のことではなく、米作りの最終工程で機械を使わず天日でゆっくり乾燥することで、お米本来の甘みや香りを引き出すことができるというもの。
味噌蔵たかむらさんで作られる「寒仕込みそ 棚田」に使われているのがここ姨捨の棚田で作られるはぜかけ米なんですね。
ちなみにこちらのお土産用パッケージがこちらです。
サイズも手に取りやすい200gになっています。
味噌蔵たかむらの工場見学
というわけで続きましてはそんな味噌蔵たかむらさんの工場見学の様子を。
こちらも味噌造り体験に引き続き、茂木さんにご案内いただきました。
ちなみにこちらは創業当時の看板だそうで、一文字一文字全て木でできています。
以前はもっと文字があったそうなのですが、だんだん減って残っているのがこれだけなんだとか。
ちょうど午前中に仕込みが終わったところということで、機械は動いていませんでしたが、一つ一つ丁寧に説明していただくことができました。
この直前に味噌作り体験をしていたので、これがあの工程か!と分かりやすかったのが良かったですね。
こちらは原料の大豆を煮るところ。
一言で言うと巨大な圧力釜って感じ。
私たちが大豆をグーパンチを繰り出していたその数時間前、巨大なミンチ機みたいな道具が人間の力の何倍もの効率で豆を潰していたのです。
こちらは自動制麹室です。「制麹」と書いて「せいぎく」と呼ぶのだそうです。
中の様子をちらっと。
自動制麹室の前で #信州サイコー – Spherical Image – RICOH THETA
蒸した米に麹菌をまぶしたものを置いておくところです。
自動というネーミングの割にそこはかとないアナログ感が(笑)
クラシック音楽の流れる仕込室へ潜入
そして今回は特別に
仕込室の中を
見せていただきました!
壁から天井までビッシリと発泡の断熱材で囲まれ、少しむわっとした空気を感じる仕込室。直前の味噌作り体験で「こうやって混ぜたものをいい環境に置いて熟成させて味噌になるんですよ」と言われた「いい環境」がこれなのか…!
写真では全く伝わりませんが、仕込室にはスピーカーが設置されていて常にクラシック音楽が流れているのです!
噂で聞いたことがありましたがこれか!と思い聞いてみました。
「実際どうなんですか?」と。
すると返ってきた答えがこちら
受け継がれる味噌作りの心
さてそんな茂木さん、お話していく中で実は自分と同い年だということが判明しまして急激に親近感が湧きました(笑)
「どうして味噌作りをしようと思ったんですか?」
という質問には「大学時代の彼女…今は私の妻がこちらの会社の娘で、結婚して味噌作りもありかな、となんとなく…」と笑っておられたのですが、一度会社員として勤めた経験を経てそろそろ10年だそう。
長い味噌作りの歴史の中では一瞬にも近い時間なのでしょうが、しっかりと技術や心が受け注がれている様子を感じた一コマでした。
最後に社長さんおかみさんと茂木さん。
特にお母さんはお漬物などを作っているらしく、この姨捨の地でお母さんの力で色々美味しいものが生み出されてるってのも面白いな、なんて。
写真は個人的にヒットだった種麹の箱に書かれた「ヒグチモヤシ」のフォント
これ、いい味出してたなー(笑)
さて、味噌蔵たかむらさん、味噌が美味しいのはもちろんなのですが、それを使ったこの味噌がけくるみがすんごい美味しかったんですよ!
この日の夜にメンバーと一緒に食べたのですが、自分が買っていなかったことを公開するほどに!こちらもふるさと割の対象商品ですのでこの機会にどうぞ!
取材ツアーの公式サイトにもレポートが掲載されています。
▼教えて!あなたの一押し しあわせ信州ふるさと商品 取材ツアー
今回の取材ツアーで紹介されている商品はこちらで購入できます。
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「しあわせ信州ふるさと商品」取材ツアーの記事はこちら。