世の中不公平だ!と嘆くことと、100均の歪んだサイコロから感じた3つのことと
先日、子供を連れて100均のおもちゃコーナーに立ち寄ったところ、妙な違和感があったのです。
なんだろう…と辺りをよーく見てみると、目の前の棚に「これまで見た中でもっとも歪んでいるサイコロ」と英作文の例題にでもなりそうな一品が。
思わずSNSにシェアしてしまったのですが、その後このサイコロを観察しながら3つのことを思ったのでした。
1.違和感に対する敏感さを大切に
まず、一つ目に感じたのはこういった違和感に対する人間の感覚の鋭さです。
決して「俺すごい!」なんて言いたいわけではなく、人間って意外とこういう普段と違うことに敏感だったりします。
とはいえ常に日常にこういったものはあふれていますし、それについていちいち言及しても話が進まないので無意識に無視してしまっているだけで。
また、普段からどういうことに意識を向けているかによっても、その敏感さが変わってきます。
例えばミュージシャンは音に敏感でしょうし、外での仕事が多い人は天気の変化に敏感かもしれません。
そしてもう一つ、自分がどのレベルからその違和感に気づくのかということも興味深い問いです
今回のサイコロは誰の目にも明らかな歪みだったのでSNSでいいねがついたりしましたが、その人にしか気づけない感覚というのは、逆に共感しにくく、いいねが付くタイプのものではないかもしれません。
しかし、そこをスタートにして誰にも真似できないものを生み出させる可能性があるとも言えます。
こういう敏感さは日々の「観察」によって鍛えられるものです。
「不公平だ!」と感じた瞬間は「観察」のチャンスだと言えるわけです。
2.完璧な正確・公平性を求めるよりチャレンジする姿勢で
サイコロというと昔はすごろくなどのゲームを遊ぶための必需品で、もう少し大きくなると数学の確率の勉強でやたら見かけるという印象があります。
そしてそのどちらもサイコロが確率的に公平という前提で成り立っています。
ただ、この世の中に100%正確なサイコロなんてあるのでしょうか?
正確さを求めて作られた、チタン製のこういうサイコロ(なんとお値段51300円!)というものもあったりするのですが、こちらの正確性も99.99999999%(小数点の下に9が8個!)とやはり100%ではないわけです。
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サイコロですらこれですから、世の中のありとあらゆることに正確や公平を求めすぎるというのも考えものです。
成功している人を「運がいいからだ!」ということは簡単ですが、その分サイコロでいうと何度も振る努力をしているとも言えます。
実際のところ確率に偏りはあるのかもしれませんが、1回だけ振るのと何度も振るのと、目的の目が出るのはどちらだろうという話なんですよね。
3.「歪み」を楽しむ
さて、最初に戻ってサイコロが歪んでいる状態というのはどういうことでしょうか?
おそらくある目が出やすくて、ある目が出にくくて、これって別の言い方をすると「確率変動」略して確変状態ってやつなんじゃないかと思うんです。
じゃあその時のサイコロってどんな形をしてるんだろう…というのが今度は観察の次に来る「想像」のチャンスだと言えるわけです。
で、色々考えながらちょっとラクガキしてみたのがこちら。
どうやったら思い通りに確率を超えて望んだ目が出せるかついつい妄想してしまいました(笑)
やっぱり想像したらちゃんと「表現」して伝えるところまでセットにしたいんですよね。
さてさて、他にはどんなサイコロが考えられるでしょうか。
そして正確性を求められているサイコロと違って、人は好きなこと面白いことでちょっとくらい歪んでいる方がおもしろいですからね。
これも、また「自分自身を観察して、どういう歪みがおもしろいか想像して、それを表現する」チャンスだといえると思うのです。
しまったな…
こんなにネタになるならやっぱりあのサイコロ買っておけば良かった(笑)
というわけで、観察→想像→表現からなる「ラクガキ力」と、そのひとつの活用法としてノート術について書かれた書籍「ラクガキノート術」がこちら
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私の場合はラクガキがひとつの歪みだったわけですね(笑)
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