私のLTへの心構え〜ブロガーフェスティバル2013のLT資料ができるまで(スライドシェアあり)〜 #ブロフェス2013
「ブロガーズフェスティバルに参加して、スタッフして、LTして、優勝をワシヅカミしたけど、さあ来年どうしよう(笑) #ブロフェス2013 」というエントリの通り、ブロガーズフェスティバルというイベントでLT大会に出場して参りました。
で、今回はこの資料がどんな風に作られていたのかと私のLTへの心構えをご紹介したいと思います。
アイデア出し
まずはアイデア出し、大体はじめにマインドマップというか思ってることをざっと書き出すところから始めます。
今回はLTということで時間も5分程度ですし、このくらいでまとまりました。
順番としては真ん中を書いて、左上で選んだキーワードを書いておいて、右下でスライドの流れを作った感じです。
スライドのところはポストイットを使うと、並び替えができていいのですが、今回はほぼ頭の中で順番が決まったのでそのまま書いています。
スライド作成
今回最も目を引いたのがプレゼンの資料だったと思います。
イベントの参加者の傾向から、PAKUTASO/ぱくたそ-Web制作向け無料写真素材さんの写真は親和性が高いだろうということは予想出来ました。
またOZPAにいたっては会場にいるので、これをメインに使用することは早い段階で決定。
ただ、他のLTや講演資料ですでに登場している可能性があり、そのまま使っても「ああ、またか…」と思われてしまいます。
そこで最近ブログにもアップしているイラストを全面に押し出した体裁にすることで、他にはなく、かつ今の自分をアピールできるだろうと考え、一手間加えることにしました。
具体的な手順としては、まずひと通り使用する予定の写真をプリントアウトしてから。
トレース台で一枚ずつトレース。
こんな感じ。
ちなみに使用しているトレース台はこちらですね。
出来上がった紙をScanSnapで取り込んで、PhotoShopで色調の補正や着色をしてスライドに使用しています。
実は「再現可能」であることにこだわった
この資料作りで、私がこだわったのが「再現可能」ということでした。
よくイラストを描いていると周りの人から「自分には描けないからから…」というようなことを言われます。
ただ、そういう人ってイラストのもつ味というか力というかは好きでいてくれて、自分でもできればやってみたいということが多いと感じました。
そこで今回は「トレースする」という限りなくハードルの低い方法でも、色々できるんだよ、ということを見せたかったのです。
これはちょうどLT内にある「Happy Gadget Life」につながる考え方で、ガジェットの力でちょっといつも以上のことが出来て、幸せになるっていう感じでしょうか。
ちゃんと、丁寧に手間をかければ、それが「おもてなしになる」ということでしょうかね。
ちなみにやってみると分かりますが、トレースといえどもどのペンを使うか、色をどうするか、個人の線の癖で味は絶対に出てきますから。
もちろんトレースだけすればこの資料になるわけではないですが、そこはそれ、私もデザイナーの端くれですし(笑)
原稿は作らないタイプ
本当はやった方がいいのでしょうが、プレゼンの原稿を作ることはほぼありません。あとリハーサルもほとんどしないので、ここはあまり参考にならないかもです…。
ちなみに今回のLTではこれが原稿で、これでも自分的には作った方です。
(あるスライドのトランジションと言葉のタイミングだけ)
理由としては、資料自体がはじめからキーワードを順番に並べたものになっていることと、個人的に忘れた時のプレッシャーの方が辛いから、という感じです。
そういう意味で本番が始まるまで何度も資料を再生して順番を覚え、ブツブツつぶやいているので、あえて文字起こしはしないといったほうが正しいかもですね。
ただ、やっぱり一段上に行くにはきっちり練りこまれたプレゼンもできる必要があるでしょうし、そういう意味で今回オープニングセッションを行ったjMatsuzakiはすごいなぁって思います。
ということで出来上がった資料がこちらになります。
(トランジションは無し)
内容については(思いっきりお願いしてw)書いていただいたこちらのエントリが本当に良くまとまっているので、こちらをご覧ください。
▼[凛]2013ブロガーズフェスティバルで優勝したLTのテーマは”Happy Gadget Life”!楽しいのが一番! | りんろぐ。
緊張について
よくプレゼン前に「緊張しないんですか?」と聞かれますが、緊張はあまりしません。
正確に言うと「逃げ出したい」とかネガティブな感じがほぼないということで「楽しみ」とか「ワクワク」の気持ちがすごいです。
あと自分でも心拍数が早くなってるのを感じるので、何らかの脳内物質がドバドバ出てるのは間違いなさそうです。
よくプレゼンは場数だと言いますが、私が思うに話すための場数ではなくて、この緊張とかプレッシャーを自分にとってプラスのものに変換するために場数があるんじゃないかな、と思います。
だって、わかりやすくしゃべるだけなら普段から出来るわけですから。
誰だって最初は人前で話すことに緊張すると思いますが、人に思いが届くことの喜びを何度も体験すると、マイナスの緊張を自分の脳がプラスの緊張にリライトしてくれるんですよね。
これはある意味ライフハック的な考え方なのかな?
というわけで、以上が私のLTの裏側でした。
一つ言えることは、写真を深夜までコツコツトレースすることも、人前で話すことも自分の脳に「楽しい」って感じさせてあげることが大事です。
楽しくて続くことって、何より正しい努力のカタチだと思うんですよね。
(この話はまた後日、別のエントリで触れたいと思います。)
というわけで全ては「Happy」につながったところで今回はおしまい!
次回はみんなも観客席と舞台のラインを越えてみようぜ!
(デザイン+イラスト+ガジェット)×ヒラメキ=ワシヅカミクリエイターのタムカイでした。