ドラえもん「だけ」描ける人と、ドラえもん「も」描ける人
主催するラクガキ講座「ハッピーラクガキライフ」を開催しようと決めた時、1つだけ「これはしないでおこう」と決めたことがありました。
教え方や、言葉遣い、色んなことを考えました。
その中でこれから「絵を描こう!」と思った人にとって、一番はじめのウォーミングアップは何より大切だと気付いたことがその理由です。
やらないと決めたのは、よくアイスブレイクなどで行われる
「うろ覚えイラスト選手権」なんです。
うろ覚えイラストで盛り上がる本質
なぜこれをやらないでおこうと思ったかというと、確かに盛り上がりはするのですが、基本的にその盛り上がりって
「うわー、全然違う!(笑)」
という風に、笑い者を探す方向になってしまうと私が感じるからです。
いわゆる「画伯いじり」が原因で絵を描くことが恥ずかしいと思ってしまっている人がいて、その解消を考えているのにのっけからこれでは引いてしまいますしね。
ちょうどこちらの記事
で書いた「上手い=そっくり」の原因の1つでもあります。
また、お題によって描ける人、描けない人がきっちり分かれてしまうのも、これを行わない原因でもあります。
ドラえもんだけ描ける人
そう、ちょうどタイトルのように「ドラえもんだけ描ける人」というのがお題によっているんですよね、しかも意外に多く。
ミッキーマウスだったら描ける人、オバQだったら描ける人、などなど。
お題がハマれば描けるのですが、ハマらないと全然描けなくて。
これよく例え話をするのですが、
「小学校の頃に猫踏んじゃっただけ異常に上手い子」
っていませんでしたか?
でも、ピアノ自体が弾けるわけではなくて。
これと同じことなんですよね。
つまり、ある1つのアウトプットには特化していてそれについてはクオリティも高いのですが、それだけを身につけてしまった分、応用が効かないという状態です。
物事を習得するときには裏にある「本質」が大事
この点、「ドラえもんを描く」ではなく「絵を描く」ことを身につけた人というのは、その物、そのキャラクターがどうなっているかを観察してから描くので、知識として理解でき一度描くとレパートリーが増えていきます。
また、慣れれば模写でなくイメージから描ける人というのもいます。
でもこれ、実は無意識のうちに「描くための観察」ができている状態なので、いざというときに描けるということなんですよね。
で、こういう人が「ドラえもんも描ける人」です。
そんな思いもあってラクガキ講座「ハッピーラクガキライフ」特に「ファーストステップ講座」と呼んでいる内容では、単純に何かを上手く描く方法というよりは、もっと絵を描くことの本質、特に「楽しさ」みたいなものを伝えたいなと考えているわけなのです。
”それだけ”を覚えるというのは、時間的なコストが少なく、ある意味効率も良かったりします。
ただ、ドラえもん「だけ」描ける人と、ドラえもん「も」描ける人
どちらを目指すかはちょっと考えてみてもいいかもしれません。
そしてもちろん、これって絵を描くことに限った話ではないですからね。
ちなみに私は、いつまでたってもミッキーマウスが上手く描けません(笑)
ここで告知
4/13に第三回目となるファーストステップ講座を開催いたします。
ご興味のある方は是非ご参加ください。
ハッピーラクガキライフ 第3回ファーストステップ講座 | Peatix
http://peatix.com/event/31914/view
一人で参加していただいても問題ありません。
みんなで絵を描くと最後には毎回すごく盛り上がるんですよね。
話はちょっと変わって、本質をしっかりと抑えているということで最近何度も読んでいるのがこちらの「成功する ネットショップ集客と運営の教科書」という本。
タイトルこそ「ネットショップ」となっているのですが、ブログだったり、イベント開催だったり、自分の強みの活かす必要のある人向けの本質と具体例が詰まっていてすごくおもしろんですよ。
Amazonのレビューでもその点が高評価につながっているみたいで。
もしご興味のある方は手にとってみるといいと思いますよ!
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[milliard]