目力代理戦争【ラクガキ×ラクブン Returns05】
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(drawn by TOMAKI)
私とあなたがいて、その存在が別物である以上、時に争いごとは仕方ないものだと思うのだが、その結果が腕力と腕力の競い合いから、果ては戦争という命の奪い合いに進化してしまったのはとても残念なことだ。
腕力だったころはまだしも、せっかく築いた科学力や技術力を、戦力や武力という方向性に注いでしまったことでより戦争の悲惨さが増している。
今や地球の裏側から、ボタン一つで、目に見えないガスを送り込んで人を殺せる。
いや、もしかしたら殺そうなんて思ってもいないのかもしれない。
命令されボタンを押した人、ロケットの飛行経路を計算した人、燃料を入れた人、ガスを搭載した人、ネジを作った人、まるでピタゴラスイッチみたいに、その一つ一つに意思はなく、ただ人が死ぬという結果だけがそこにある、そんな感じ。
そんなことをボンヤリ考えながら、いっそのこと力で競いたいなら戦力や武力でなく、他の力で競ってみればいいんじゃないだろうか、なんてことを思いついた。
例えば「目力」
各々の、目力に自信がある代表が互いに見つめあう。
15分タームの3本勝負。
先に目をそらしたり、表情を崩した方の負け。
2本先取で勝利だ。
息を飲む15分間の始まりにはやはり合図が必要だろう。
これも用意しておいた。
「にらめっこしましょ、あっぷっぷ」
(written by TAMKAI)
「ラクガキ×ラクブン」は2012年に日曜アーティストの工房のTOMAKIさんと行ったコラボプロジェクトです。お互いがラクガキを送りあい、そこから勝手に文章(ラクブン)をつけるというもの。
二人の右脳と左脳のコラボレーションをお楽しみください。
本記事はブログ「切り抜きジャック」よりの再掲となります。
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